マンション売却でよくある失敗とは?失敗から学ぶ成功の秘訣
マンションの売却はほとんどの人が人生で何度も経験することではありません。経験がないことで不安になる人も多いでしょう。マンションの売却は高額な取引のため、小さな判断ミスで失敗することがあり、売却価格が下がってしまう可能性が高くなります。ここではよくある失敗事例と、対策、不安の解消法などについてご紹介します。
マンション売却でよくある失敗とは
少しの判断ミスが大きな損失につながりやすいマンション売却の失敗について学ぶことで、売却を成功につなげましょう。こちらでは、よくある失敗についてご紹介します。
売却前
売却前の失敗としては、不動産会社選びの失敗が挙げられます。不動産会社が寄り添って提案してくれなければ、マンション売却は当然うまく行きません。
こちらの希望や条件、事情をよく聞いて、的確なアドバイスや提案をしてくれる担当者のいる会社を選びましょう。そのためにも1社だけに査定依頼を出すのではなく複数社を比較することが大切です。
また、相場とかけ離れた価格設定をしたことで売却が進まないケースがあります。査定額が売れる価格ではないということを念頭に置いて、査定の内容や根拠についても把握しておきましょう。
売却中
売却する際は事前に部屋の掃除や片づけをしっかりしておき、印象をよくすることが大切です。とくに汚れが目立ちやすいキッチンやトイレなどの水回り、内見ではじめに目につく玄関はきれいに掃除しておきましょう。
購入を検討している人から問い合わせや価格交渉が来たり、市況の影響で売却が進まなかったりすると、売却価格を再度検討する必要があります。その際に不動産会社の担当者とコミュニケーションがうまくとれていないと納得できる売却ができないことがあるので、適切な判断をするためにも担当者とのコミュニケーションを強めることは大切です。
売却後
売却の際にかかる仲介手数料や収入印紙代、登記費用、リフォーム費用などの諸経費を把握していないと思ったよりも、手取りが少ないと思うことがあります。諸費用についてあらかじめ理解しておくことが大切です。
マンションの売却後、契約内容と適合していない欠陥不良箇所は売主が修繕の義務を負いますが、その責任について理解していないと契約解除と違約金支払いが発生することもありますので、売却後に契約不適合の箇所が発覚しないよう確認が必要です。
失敗から学ぼう!売却成功のためにできること
マンションの売却で失敗しないためのポイントについて見ていきましょう。
売却の流れを把握
マンションの売却は査定から媒介契約の締結まで約1~3週間、その後売却活動に入り1~3か月で内覧対応や購入申し込みを行います。その後、1か月くらいで売買契約を結び、決済と引渡しが完了。一般的に売り出しを開始してから売却金額を入手するまで4か月以上かかると考えておきましょう。
査定額の根拠を確認
単純に査定額が高いという理由で不動産会社を選ぶのはリスクが高いです。納得できる根拠なく高い査定額を提示してくる会社を選んでしまうと、売りに出してもなかなか売れずに値下げを余儀なくされる状態を招きます。査定の根拠についても気になる点があれば質問し、明確な回答が返ってくるかも確認しましょう。
マンションの売却実績確認
マンションの売却実績が豊富な不動産会社に依頼しましょう。不動産会社ごとに得意とする物件は異なるため、事前にホームページで確認してから依頼するようにしましょう。
信頼できる担当者を探す
できるだけ高い価格で売りたいと思っていても、実際に販売するのは不動産会社です。メリットだけでなくデメリットやリスクもきちんと伝えてくれて、権利や税金関係についても相談できる担当者を探すことが大切でしょう。
不利な条件は飲まない
売却から1年経っても売れないときに、すぐに値下げして成約率を上げることもできますが、いったん売却をやめて1年後に再販することもできます。失敗しそうだからといってすぐに条件を下げるのではなく、あらゆる可能性を検討して失敗を避ける方法を考えましょう。
不安なことがあればその都度不動産会社に相談しよう!
マンションを売却するうえで失敗しないために大切なことは不動産会社選びです。売却活動だけでなく、価格設定や部屋の不備などで不安があればすぐに相談できます。
一般的に中古マンションの相場は基準地価をベースとして築年数や立地、階数などで決められるのです。相場通りでしか売れないか、相場以上で高く売れるかは業者の腕次第ですので、慎重に不動産会社を選びましょう。
まとめ
マンションの売却で失敗しないための秘訣は、失敗しがちな事例を事前に把握し、さらにその対応策を頭に入れておくことです。信頼できる不動産会社に出会えれば、事前に失敗を回避するための予防策を取ってくれるでしょう。
スケジュールに余裕を持って、書類内容の確認や知らない用語の確認なども事前にしっかり行っておくことをおすすめします。