不動産売却でよくある「買取保証」とは?利用条件や保証の流れも解説!

公開日:2024/01/15  


不動産売却において頻繁に見られる買取保証とは一体何なのでしょうか?この記事では、買取保証の仕組みと利用条件、保証の流れについて解説します。不動産売却に悩んでいる方々にとって、買取保証がどのようなメリットをもたらすのかを明確にし、スムーズな売却をサポートします。

買取保証とは?利用する条件も解説!

不動産会社に買取保証を付けてもらうには、専属専任媒介契約を締結する必要があります。媒介契約には一般媒介契約、専任媒介契約、専属専任媒介契約の3つがあり、それぞれ異なる特徴を持っています。一般媒介契約は、個人で買主を探すことができ、複数の不動産会社と契約できます。専任媒介契約も個人で買主を探せますが、契約できる不動産会社は1社のみです。

そして専属専任媒介契約は個人で買主を探すことが禁じられており、契約できる不動産会社も1社のみです。専属専任媒介契約を結ぶと、一定期間は他の不動産会社と契約できなくなるため、契約する不動産会社は慎重に選定する必要があります。ただし、買取保証を利用するには、物件に買い手の需要があることも重要です。不動産会社は買い手が付く確信がない物件には買取保証を提供しません。

たとえば、旧耐震基準の物件や専有面積が40㎡以下の物件、人口の少ないエリアの物件などは買い手が付きづらいため買取保証を利用できない可能性が高いです。買取保証が適用される物件の条件はそれぞれの不動産会社によって異なるため、詳細は各不動産会社に問い合わせることをおすすめします。自身の物件の条件と買取保証の相性を確認することで、スムーズな不動産売却が実現できるでしょう。

買取保証のメリット・デメリット

買取保証は不動産売却時に提供されるサービスであり、売主にとっては安心感をもたらす一方で、注意が必要な面もあります。以下に買取保証のメリットとデメリットを解説します。

買取保証のメリット

買取保証とは、もし自身の物件に買い手がつかなくても最終的に不動産会社が物件を買い取るシステムです。

売主が希望する価格での売却が難しい場合でも、確実に売却できるメリットがあります。また、通常の売却では買い手が見つからなかったり、条件が合わなかったりすることで時間がかかることがありますが、買取保証では即時に売却できる場合があります。

さらに買取保証では、査定にもとづいた買取り価格が提示されるため、値段の交渉や条件の調整などの手間が省けます。市場価格の変動や買い手の取引キャンセルによるリスクから保護されるため、不確実な要素から売主を守る安心感があります。

買取保証のデメリット

不動産会社は利益を考慮して買取価格を提示するので、市場価格よりも低めの価格になることがあります。また、買取保証を利用するには特定の条件を満たす必要があります。たとえば、物件の種類や状態、売却期限などが条件に満たなければなりません。

そして買取保証を利用する際には専属専任媒介契約が必要であり、一定期間内に他の不動産会社との契約ができなくなります。

さらに買取保証が適用される物件条件が限定されるため、一部の物件は対象外となる場合があります。買取保証は売主にとってリスクを軽減し、手間を省く魅力的なオプションですが、買取価格や利用条件などを慎重に検討する必要があります。不動産会社とよく相談し、自身の状況に合った選択をすることで、最適な不動産売却が可能となるでしょう。

買取保証を受けるまでの流れ

不動産売却において、買取保証は売主にとって安心感をもたらすオプションです。買取保証を利用するには、以下の一般的な流れを把握してスムーズな取引を進めることが重要です。

不動産会社の選定と査定依頼

まず、信頼性のある不動産会社を選びましょう。口コミや評判、実績などを調査して、売却に適した会社を見つけることが大切です。選定した不動産会社に物件の査定を依頼し、売却価格の目安を立てます。

専属専任媒介契約の締結

買取保証を受けるためには、不動産会社と専属専任媒介契約を締結する必要があります。専属専任媒介契約を結ぶと一定期間内に他の不動産会社との契約が制限されるため、契約内容をよく理解し、適切な会社と契約しましょう。

買取保証の提示と確認

不動産会社は物件の査定結果にもとづき、買取価格を提示します。売主は提示された買取価格や利用条件を確認し、自身の希望や状況に合致するかを確認します。買取価格が妥当であるか、利用条件が納得できるものかを注意深く確認しましょう。

売却手続きと引き渡し

買取保証を受け入れる場合は、通常の不動産売却と同様に売却手続きを進めます。契約が成立すれば、物件の引き渡しと同時に買取り価格が支払われます。買取保証により、確実な売却が実現します。

注意点と解除条件の確認

一部の買取保証には、売却が一定期間内に成立しない場合に解除される条件が設けられていることがあります。契約書や利用条件をよく理解し、売却期限や解除条件について注意深く確認することが大切です。

まとめ

不動産売却における買取保証について解説しました。買取保証は不動産会社が売却物件の最終的な買取りを保証するサービスであり、安心感をもたらすメリットがあります。専属専任媒介契約を結ぶことで利用できますが、買取価格が市場価格よりも低い場合や条件が制約される点がデメリットです。売主は信頼性のある不動産会社を選定し、物件の条件に適合するかよく確認して判断することが重要です。スムーズな取引を進めるために、契約内容を理解し慎重な検討を行いましょう。

おすすめ関連記事

サイト内検索

【NEW】新着情報

この記事では不動産売却を検討中の方のために、不動産売却をしたときの仕訳方法と仲介手数料の勘定科目について解説します。個人事業主と法人の仲介手数料の扱い方や仕訳方法の違い、注意点をわかりやすく
続きを読む
土地を売るときの注意点 土地について理解した上で事前準備することで、スムーズな土地の売却を実現できます。その内容について、くわしく解説します。 境界確定と測量の実施 土地の売却をする際には測
続きを読む
不動産売却の手付金とは、買主が売主に支払う契約金の一部です。契約成立を証明し、取引の信頼性を高める役割があります。また、契約解除時に違約金としての機能ももちます。手付金の相場は物件価格の一定
続きを読む